今時は減ってきたのかもしれませんが、日本には昔から労働は美徳という考えがあります。
汗水垂らして働いて会社に貢献することが美しいという考え方です。
今の若い人はほとんど考えていないと思いますが、未だに40代から50代の上司はこういう考え方を持っている傾向にあります。
働けば働くで偉いと思っていて、その考えを後輩にまで押し付けてくるようなおっさん管理職があなたの会社にもいますよね?
今回は労働は美徳なるかについての自分の考えです。
労働=美徳ではない
小学校から大学にかけて、会社に就職して働き、家族を養っていくことが普通という価値観を僕たちは植え付けられてきました。
生活をするには、仕事をしなければならず、それが嫌なことでも我慢しなければならない。
そして汗水たらして働いて給料を貰い、生活していくことが美しい。
そういった価値観です。
しかし、世の中には働かずして生活しているような人もいます。
家賃などの権利収入で生きている人もいますし、インターネットで情報発信することによって稼いでいる人もいます。
ほとんど趣味の延長のような生活でも、お金を稼ぐことができ生きることができるのが今の社会です。
確かに働くことは素晴らしいことだと思います。
自分の能力を生かして仕事に精を出し、自分の家族を養っていくのはとても大変ですし、
簡単なことではありません。
しかし、美徳と言われるとそうではないです。
働けば働くほど時間を奪われますし、たくさん会社で働いて家族を失っていたとしても、奥さんや子供との時間が取れなければ意味はありません。
労働が美徳という考えを、サラリーマンが持つことで得をするのは経営者です。
なぜなら、そういった価値観で馬車馬のように働いてくれたら、経営者にはどんどんお金が入るからです。
しかし、僕達の懐にはほとんどお金は返ってこず、時間と労力だけが奪われていくのみです。
働いても働いても消耗するだけ
労働は美徳という価値観に縛られて、会社で働きまくるとしましょう。
毎日頑張って働いて、会社に貢献してお給料を稼ぎ、家族を養う自分は素晴らしいと思うことでしょう。
実際に素晴らしいとは思います。
しかし、働いても働いても自分たちの生活は一向に楽になることはないです。
労働することが美しいという価値観でいると、ただ働くことばかりにコミットしてしまいます。
しかし、働いても働いてもいまどき給料なんて上がりませんし、年金も期待できません。
そして、歳をとるごとにどんどん消耗戦になっていきます。
年齢を重ねれば重ねるほど仕事の効率は落ちていくと思いますし、体も思ったように動かなくなります。
そういった状態でいつまでも長く働いていたとしても楽になるどころか、どんどん苦しくなっていく訳です。
そして、年をとって使い物にならなくなると、会社は容赦なく切り捨ててきます。
労働は美徳という価値観で会社に奉仕していても、いずれは見放されることが分かっている訳です。
働かなくても良いなら働きますか?
はっきり言って皆さんが働いているのって何のためですか?
ほぼ100%お金のためですよね?
ということは、働かなくてもお金が入ってくるのであれば、働きますか?
世の中のほとんどの人の答えは、ノーだと思います。
労働は美徳という価値観を刷り込まれているけど、実際はみんな働きたくないんです。
本当は働くことなんてしたくないけど、働いている間は美徳と考えて、
自分の仕事がしたくない、本当は嫌だという気持ちをごまかしているのです。
僕は思うのですが、ただ会社のために馬車馬のように働くよりかは、
やりたい仕事をして人生をより充実させることの方が美徳だと思います。
本当はお金のために働いているのに、汗水垂らして働くのが美徳なんて綺麗事です。
会社の労働をいくら頑張ったところで、僕達は結局労働者のままで終わってしまうのは明白です。
労働は美徳なんて美しい言葉でごまかすのはやめませんか?
会社にとっては労働者はカモであり、金のなる木
労働は美徳という考え方で、得をするのは僕達ではありません。
労働させる側、つまり経営者です。
経営者にとっては働くことは美徳だという考えをすり込んでガンガン働いてもらえればお得ですが、
僕達は何も得をしません。
それどころか一生搾取されて終わりです。
僕達はカモなのです。
ほっといてもネギをしょってくるカモ。
労働は美徳という考えを無くさなければ、ずっと僕達は間抜けなカモのままで死んでいき、死んだ後は肉を食べられて終わるのです。
まとめ
今回は労働=美徳という考えについて、僕の意見を述べさせていただきました。
日本人は昔から頑張って働くことが美しいとしてきましたが、これからの時代はそうではありません。
頑張らずして稼ぎ、自分の人生を豊かにする仕事だけをしていく。
これからの時代に必要なのは、そういった考えを持てる人材なんだと思います。