新卒の頃から常に思っていたことがあるのですが日本人はなんでもかんでも段階を経て物事を進める傾向にありますよね。
石橋を叩いて叩いて叩き割る勢いで万事送り合わせの上、ようやく行動に移すみたいな人がとても多いです。
僕はこれが本当に無駄だと思っていました。
今回はそういう日本人が作り上げた日本の会社の行動のスピードが遅すぎるという話です。
日本の会社のスピードが遅すぎる
中小企業も含めた日本の会社のほとんどが遅すぎる向上スピードで仕事を進めていますよね。
グローバル企業やウェブ業界のスピードの速さに比べて、普通の日本の会社の行動のスピードは雲泥の差があると思っています。
日本人はもともと守りに入りがちな保守的な民族です。
村社会ですし、外敵から身を守るためにそういった保守的な部分が突出して発達してきたのかもしれませんが、
これからの時代はこれは単なる足かせにしかなりません。
特に今の情報化社会の中ではスピードがすべてといったような部分があり、だらだらと行動していてはあっという間に海外の企業に差をつけられてしまいます。(実際付けられていますが)
日本の会社の行動スピードが遅い理由の一つとして、無駄なことが多すぎることが挙げられます。
何から何まで無駄すぎる
日本の会社で働いている人なら誰もが1度は感じたことがあると思うことですが、とにかく無駄が多いですよね。
働き方改革が叫ばれている今の時代になってようやく効率化の概念が浸透してて、ありますが、それでもまだ無駄な作業は多いと思います。
例えば無駄な会議をいつまでも続けていたり、わざわざ紙の資料をたくさん印刷したり、
何か新しい企画が出た時、稟議を通すのにたくさんの人間の許可を得なければいけなかったりと行動にブレーキをかける人間や習慣がとても多いんですよね。
現場の人がこうすれば業務改善するという提案を現場で働いてもいないような上層部が簡単に却下するような状況に、誰しもが出会ったことがあると思います。
小さい事でしたら、いちいち許可をとる前にやってしまえば良いのではないかと思います。
しかしそういう事をすると、日本の会社はホウレンソウがなってないとして、低い評価を下したりします。
海外では逆ですからね。
時間に厳しいようで甘い日本人の例
日本の会社の行動スピードが遅い理由の一つに、日本人の時間に対する甘さがあります。
一般的には日本人は時間に厳しく遅刻は厳禁、電車もほとんど遅れないようなイメージが強いですよね。
しかし実際は日本人は時間に甘いです。
代表的な例が残業ですね。
出勤時間を1秒でも遅れたら遅刻とみなされ、報告書を書かされたりすることが多いのにも関わらず、
残業するということに対しては、ハードルがほとんどないのが日本人の会社です。
しかも残業することが美徳だという価値観を持ってる人間までいる始末。
しかしよく考えてみてほしいのですが、時間に厳しくあるということは始まりの時間にも終わりの時間にも厳しくあるということではありませんか?
出勤時間に遅刻して報告書を書かせ得るのであれば、残業になってしまった場合も報告書を隠せるべきでしょう。
また、定時までに時間を終わらせるようにスピード感を持って働くことが本来求められているのにも関わらず、
だらだらと無駄な仕事を積み上げて定時が過ぎてから頑張り出すような社員も多くいますね。
会議にしたってそうです。
本来であればしっかりと時間を決めて、その時間までに会議の結論を出し出来る限り有意義な過ごし方をするべきなのにも関わらず、
ダラダラいつまでも終わらない結論の出ない会議を毎週のように繰り広げていますよね。
そりゃ行動スピードが遅くなるのもうなずけますよ。
これからのグローバル社会で生き抜くには
インターネット社会になってからの今の時代は、いかに行動のスピード上げて変化に対応できるかが求められます。
早い変化に対応したIT企業が世の中を牛耳っている事実を踏まえて、日本の会社はもっと行動スピードを上げるべきなのです。
そのためには無駄を徹底的に減らして、意思決定のハードルを下げることが求められます。
今まで用意していた無駄な資料や無駄な会議を極限まで減らし、現場の意思決定に上層部の許可を取るような二度手間を全部なくしてしまうべきなのです。
最前線で働いている社員の方、決断の方が正しいに決まっていますし、ろくに働きもしない役員の意思決定など、何の意味もありません。
またそういった余計な意思決定に使う時間や労力ももったいないですし、行動して結果が伴わなかった場合は、また他の方法を試してみればいいだけです。
例えばですが、皆さんご存じのアマゾンでは会議の時間は15分だけらしいです。
事前に資料を配っておき、それをみんなで読み、異論があれば意見をするという仕組みをとっているようです。
そうすることによって無駄に話すことがなくなりますし、意思決定を迅速に行なえます。
日本企業と違って成長著しい理由の一端は、こういう部分にあるのかもしれませんね。
まとめ
今回は日本の会社の行動スピードを遅すぎるということについて話していきました。
今の日本はグローバリゼーションや働き方改革の影響によって、今までの仕事に進んで形を大幅に見直すべき時期に差し掛かっていると思います。
ということはつまり今までの無駄な仕事を続け、遅い行動スピードで経営している会社はやがて淘汰されていく可能性が高いということでもあります。
もしあなたの会社の行動スピードが遅いと思うのであれば、社内での無駄をなくす努力をしてみるか、いっそのこと転職をしてしまう方が良いかもしれません。
会社を変えることほど難しいことはありませんし、それならば働く会社を変えてしまう方が手っ取り早いのではないかと思います。
さらに上の行動スピードを目指すのであれば、フリーランスという点もありますので、遅い行動スピードに耐えられない人は独立するという手もありますね。