僕は残業が嫌いです。
ほとんどの人が残業が嫌いなはずだと、昔から思っていました。
しかし社会人として働くことになって嫌というほど分かったのです。
日本人が残業に飲まれる理由が。
そして、今のまま残業させる日本の会社には将来はないと言うこともです。
今回は残業させる上司と残業体質に染まる新入社員について書いていきたいと思います。
Contents
残業が生まれる理由について
「残業」
残業とは、規定の労働時間を超えて仕事をすることをいいます。 超過勤務、時間外労働ともいいます。 残業には「法内残業」と「法定残業」の2つがあります。 週40時間以内の範囲内において、職場の所定労働時間を超える残業を行うことをいいます。
コトバンクより出典
何故予め予定されていた定時という時間を過ぎることが常態化してしまうのでしょう?
これはいくつかの要因があります。
仕事量が多く、時間内に終わらない
そもそも定時間までの8時間で終わらない様な作業量を設定してしまっている点。
これはそこまでしないと利益が上がらない場合であったり、
スケジューリングの能力不足の場合もありますが、
基本的には定時までで終わる作業量を設定するのが正しい。
作業効率を意識せず、仕事を速く進める能力が低い点
これは個人の努力や意識、能力の問題なので、改善出来る可能性が高いです。
そもそも残業代を見込んで生活設計を立ててしまっている
基本給が安く、残業代を当てにしなければ生活出来ないような状況にある等の理由で、
仕方なく残業しているパターン。
無能な上司と顔色を伺う新人
よくある事例で、上司が残業をしなければ終わらない様な仕事の割り振りを部下にしている事があります。
これはそもそも上司が無能なのが原因なのですが、この上司の仕事の仕方を部下が覚えてしまい、さらにその部下へと受け継がれていってしまう危険性があるのです。
また上司や先輩が残業しているからという理由で周りの顔色を伺い、付き合い残業してしまう新人にも問題があります。
処世術としての残業
自分が会社に認められたい、重要な仕事を任されたいという思惑で残業する人間がいます。
こういう人間が一番面倒なんですよね。
何故ならば自分の出世の為、処世術として残業しており、本人は頑張っていると思って自信満々なのです。
一番残業している自分が評価されてしかるべきだといった態度は表面に現れ、
更には残業しない社員に対する態度も悪くなっていく字例を見てきました。
こ
ういう人間に限って、上司や目上の人間には外面がよく、部下や目下の人間には横柄だったりするんですよね。
権威主義的性格とも言います。
しかしそういった表面上の勤務態度を評価してしまうと、
残業しなければ評価されない、良い仕事を貰えないといった風習が新入社員にまで広がり、
どうせ残業しなければいけないからと作業効率を意識した仕事をしなくなります。
残業と幸福感の相関について
労働時間の長さによって幸福感が変わるという研究があります。
その研究では残業時間が延びれば延びるほど、幸福感が上がっていくという結果が出ています。
しかし、それに反して労働時間が延びるほど仕事の生産性は下がっていくという研究結果もあるのです。
つまり残業が長くなるにつれ、ある種の残業ハイになってしまい、
「こんなにも長く働いた自分は偉い」
「会社に必要とされ、重宝されている」
という感覚を覚え、感覚が麻痺していく。
しかし、時間あたりの仕事の生産性は著しく下がっているという矛盾。
これが日本人の労働時間の長さと生産性の低さの原因だと思われます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は残業させる上司とそれに染まる新入社員について書きました。
残業には日本人特有の同調圧力や、旧態依然とした社風、
残業が好きな社員、しなければいけない社員と様々な理由が重なり合っています。
昨今は働き方改革の時代ですが、昭和の時代から日本国民に染み付いた残業という文化はそう簡単には消えないだろうというのが僕の考えです。
習慣や文化を変えるにはよほどの荒療治が必要であり、
これからも残業したくない社員VS残業したい社員、
そしてさせたい会社の対立は続くでしょう。